108 Roses

バラの花束は、その本数によって様々な意味があります。プロポーズの花束ならば「108本のバラ」。その意味は「結婚して下さい」。諸説ありますが「108=永遠(トワ)」と読めるため、108本のバラがプロポーズ用として贈るようになったとのこと。

たまに「どうやって108本のバラの花束を組むのですか?」と問われますが、普通の花束と何ら変わりなく作成しています。50〜60本(茎の太さによっては30〜40本)ぐらいからは片手で持てなくなってきますので、作業テーブルに寝かせて作成しています。たまに花屋関連のブログやYouTubeで20〜30本を組んだものを後で合体させて組み合わせるなんてものを見ることがありますが、当店ではそんな面倒なことはせず、一気に組み上げます。テーブルに置いてあれば、早々崩れたりするものではありませんから。たまに両手で持ち上げて花束全体の形をチェックしながら作業。

正直なところ、組むよりバラの本数を間違いの無いように数える方が骨を折ります。当店ではどのようにバラの本数をチェックするかというと‥

  1. 市場から入荷した花を水揚げするとき
  2. 作成する直前にバラの花びら等の傷みをチェックしながら
  3. 作成するときに数を数えながら

と、都合3回にわたってバラの本数を数えています。同じスタッフが数えることがないように、全て違うスタッフによって数えられています。

さて、レストランやホテル等で108本のバラの花束を持ってプロポーズをする訳ですが、貰った時の感動はひとしおでしょう。が、その後はどうするのかいつも気になります。簡単に持ち歩けるほどの大きさでも無く、そこそこな重量もあります。電車で持ち運べるような代物でもないし、旧来のセダン型タクシーでは、ドアから入らないと思います。また、自宅に持ち帰って108本のバラを飾ることのできる花瓶をお持ちの方も少ないでしょうし。一応、オーダーを頂くときに注意を即すのですが‥

Koji Ishihiara:

This website uses cookies.