仕事ついでに寄った大名古屋ビルヂングにある多機能トイレ。新しく建てられたビルということでオストメイト用の設備も整っている。自分がオストメイトになるまで、恥ずかしながら全く意識したことがなかったが‥上部の写真は大名古屋ビルヂングB2Fにある多機能トイレである。駐車場近くにあったので、ストーマパウチの膨らみが気になったので利用してみた。凄く綺麗で使いやすかった。自宅や会社にも、こんな設備があればどんなに楽だろうかと考えてしまった。
人工肛門だと、自分の意思とは別に無意識にストーマから排泄物が出てきてしまうのです。食事しているときにも出てきますし、シャワーを浴びているときでも出てくる。TPOを気にせず勝手に出てくる。排泄しながらお客様とお話しすることだってあるんですよね。肛門のように括約筋がないのでコントロールが全くききません。よって、排泄物を溜めているストーマ装具の定期的な処理や交換が必要であるため、そういった処理や交換できる設備が整った場所が必要となるんです。また、排泄物の処理にかなり時間がかかることがあるんですよね。そういったことを知らない人は外で待っているとイライラする可能性はかなり大きいでしょう。
ちなみに、一般的なオストメイト対応トイレの設備は以下の通り。
- 鏡:ストーマ装具の装着するときに腹部を映します
- ペーパーホルダー:腹部、ストーマ装具、衣服などに付着した汚物を拭取る
- シャワー;腹部、ストーマ装具、衣服などに付着した汚物を洗い流す
- 流し台:汚物を洗い流す場所
- フック:衣服、荷物などを掛ける
- カウンター:ストーマ装具などを置けるスペース
- 汚物入れボックス:使用したストーマ装具の廃棄
オストメイト専用トイレという訳ではなく多機能トイレの一部の設備として備え付けられていることが殆どです。よって、オストメイトは外見だけではわかりづらく、周囲の方に理解されにくい状況ですのでトラブルも少なくないとのこと。ストーマ装具などは服の下に隠しているので、パッと見た外見ではハンディキャップがわからず、多機能トイレから出てきたときに注意を受け、困惑している方も少なくありません。そんな私も区役所に身体障害者手帳の申請に出向いた時、区役所内のオストメイト対応の多機能トイレを利用した際に注意を受けたことがあります。申請時ですので身体障害者手帳を所持しているわけでもないので説明するも伝わりづらく苦労させられました。最終的には思い切ってストーマ装具をつけているところを見せて納得して頂いたわけですが、向こうからの謝罪は最後までなかったな。