小梅

抗癌治療での点滴が3時間程度掛かるため、その間はベッドに横になって映画を観ることにしている。今回は市川崑監督＆豊川悦司主演版の「八つ墓村」を観た。野村芳太郎監督＆渥美清主演版の「八つ墓村」は何度も観ているが、豊川悦治の金田一耕助は初見。加藤武の刑事役が1977年の時から殆ど年をとっていないような気がしたのは何故だろう？

さて、そんな八つ墓村の中でも印象的な双子のお婆さま「田治見小竹・小梅」の小梅さんという響きに、自分自身のストーマを思い起こされてしまった。

さすがに実物のストーマ画像をお見せするわけにはいきませんが、上の写真のおにぎりに具「梅」がまさしく自分のストーマのそっくりなんです。ストーマ造設当初はグロテスクで扱いが面倒で好きになれなかったが、最近ではなんだか愛おしく感じられるようになってきた。徐々にストーマのサイズも安定してきており、装具の装着も楽になった。サイズが安定するまでは毎回計ってストーマパウチの面板を切っていたけど、サイズが安定すれば事前に用意できるしね。

極希に脱出気味に飛び出してくることがあるけど、少し落ち着いて横にあるか座っていれば無事に還納されるし、お風呂時にはシャワーを浴びせると少しだけ引っ込み思案になる姿も可愛い。

それにしても、ストーマパウチの掃除をするときに手に便がついたりするんだけど、当初は凄くビビっていたが次第に慣れて少しぐらい手についてもなんも汚く感じたり嫌悪感をいだかなくなるもんだな。子供達のおしめを交換するときみたいなもんか。